世界の国旗・タイ王国
タイ Kingdom of Thailand
破壊の跡が生々しく残された14世紀の黄金の都
世界の文化遺産 アユタヤ遺跡
14世紀から約400年続いたアユタヤ王朝。18世紀にビルマ軍との戦いに敗れ滅亡、寺院や美術品を覆っていた黄金は持ち去られ、現在は痛々しい痕跡が残る (タイ観光局)
国名はタイ民族名に基づくが、原義は「大きな」と言う説もあるが現在は「自由」の意味があるという。旧名称のシャムは「浅黒い」という意味があるらしい。
東南アジアでは唯一、欧米の植民地化を逃れ、独立を保った。
国旗は、赤、白、紺、白、赤の
5本の横帯で示される。Thong Trairong(トン・トライロング) ともいい、「三色旗」を意味する。中央の紺の帯は他の4本の2倍の幅である。赤は国家・国民の生命、白は白象に由来し仏教による加護と純粋な信仰心、紺は王室を示している。
タイのかつての国旗は赤く無地であった。その後、ナパーライ王(ラーマ
2世、1809年-1824年)は、赤地の上に白いチャクラ(仏教の輪)とその内側に白象を載せた。
1855年、モンクット王(ラーマ4世、1851年-1868年)は、王家のシンボルである白象を配した旗を正式な国旗とした。無地の旗では国際的に識別しがたいためである。1916年に、現在の国旗のようなものになった。ただし、中央の帯の色は外側と同じく赤であった。ワチラーウット王(ラーマ6世、1910年-1925年)が洪水の際に国旗が逆さまになっているのを見て、同じことが起こるのを防ぐために対称的な図柄にした、というエピソードもある。事情は不詳だがフランスなどの当時近代化の象徴であった三色旗に国旗を変えた。1917年、中央の色は紺に変えられ現在の国旗になったが、これはラーマ6世の誕生日である金曜日を示す色だという。
下記の南米
コスタリカの旗と意匠が似ている。
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