世界の国旗・カンボジア王国
カンボジア Kingdom of Cambodia
9世紀〜15世紀にわたり繁栄したアンコール朝の跡。カンボジアの世界遺産アンコールワット(カンボジア大使館より)
国名由来は、自国ではカンプチャとよび「カンプーの子孫」という意味を持つ。カンプーとは3世紀ごろのインドの僧の名と言われる。
インドシナ半島のメコン川流域に栄えた国。
世界文化遺産にも登録された巨大遺跡アンコールワットがある国として有名である。かつては古代宗教都市であり東南アジアの文化センターと言われた。
1953年フランスから独立後、激しい内戦の繰り返しで政権が変わるごとに国旗は何度も変更された。
現在の国旗は、上から青・赤・青が用いられた旗の中央にアンコールワットを配置した旗である。
1993年の王政復古の際に制定されたもので、青は王室の権威を、赤は国民の国王に対する忠誠心を表し国のシンボルのアンコールワットを図案化し仏教徒を象徴する白で描いている。
現行の国旗の基本的なデザインは、1953年にフランスからカンボジア王国が独立すると、全体を1:2:1の比率で横に三分割した、現行の国旗と同じデザインの国旗が制定された。クメール共和国(ロン・ノル政権)が登場する1970年10月9日まで用いられた。クメール共和国、民主カンボジア(ポル・ポト政権)やそれを打倒したカンプチア人民共和国も、デザインは変更したが国家の象徴のアンコールワットは描かれていた。
なお、余談ですが映画「キリングフィールド」でも描かれていましたが、民主カンボジア時代には共産主義国家を樹立のため国民の4分の1にあたると170万人の国民、特に知識人中心に処刑されたと言われています。
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