メニュー トップページへ
メニュー 旗の歴史・由来
メニュー 旗に関連した話題
メニュー 世界の国旗一覧へ
メニュー アジア
メニュー 北米
世界の国旗・アジア

世界の国旗の話題・解説・由来などのご紹介(地域:アジア)
国名クリックしてください




インド India
インド国旗
インド国旗タジマハール
ムガール帝国のシャー・ジャハーン帝が愛した王妃、ムムターズ・マハルが眠る墓廟  インドの世界遺産 タジマハール寺院(インド大使館より)

国名はインダス川の名に基づく。インダスはサンスクリット語で大河の意味している。

国旗は英国よりの独立戦争から生まれた。由来はオレンジ(サフラン)色はヒンズー教。緑はイスラム教の伝統色。白は2大宗教勢力の融合の象徴とと和解の精神を表すといわれている。公式には、オレンジ(サフラン)は勇気と献身、白は生命と平和と真実、緑は公正と信仰の色とされている。また、サフランと緑は天然資源を表すとも解釈されている。中央にはガンディによるインド独立のシンボルの法輪(チャクラ)を配している。24本の輪は一日24時間を表し、青は空と海の色と言われている。

実は、1931年にガンディの命を受けて正式旗となったは中央に法輪(チャクラ)ではなく糸車(チャルカ)が描かれていた。独立国家のシンボルとしては法輪が威厳の点でふさわしいといえるが、糸車は英国の工業力から独立するインドの独立の象徴といえる。
1947年に法輪が描かれた旗が国旗とされた。
なお、法輪は日本の菊紋など世界中にこの紋様に類したシンボルが見られる。


インドネシア Republic of Indonesia
インドネシア国旗
インドネシア国旗コモドオオトカゲ
インドネシアの世界遺産コモド国立公園は173.5k㎡の面積を有する。小スンダ列島に位置し、世界最大のトカゲであるコモドオオトカゲが棲息していることで有名である。コモドオオトカゲは肉食性であり、普段はおとなしいとされるが時に人間の様な大型哺乳動物をおそうこともある。西洋人が1911年に発見したときは恐竜の生き残りと思われた。

デザインの似た国旗
(1)モナコ国旗 (2)ポーランド国旗
国名はギリシャ語で「インドの島々」という意味から来てるとの事です。13700の島々からなる世界最大の島国国家。旗の図柄は13世紀の王朝のシンボルカラーといわれ、1922年インドネシア連合をオランダ留学中の学生が結成した際に連合旗として復活し、1945年の独立に際し国旗として採用されたとの事。

民間習俗からもその起源が説明されることがある。すなわち、赤が男性のエネルギーを、白が女性の純潔を象徴しているというもの又は赤は肉体であり動物の血の色、白は精神であり植物を表すといった解釈である。また、赤と白の2色は、古くから太陽と月を表す色としても親しまれている。現代は、赤が自由と勇気を、白が正義と純潔を表すとされる。

通称「高貴な2色旗」と呼ばれる。インドネシア国内では "Sang Merah Putih" と表記される。Merah Putih が「紅白」を意味し、Sangは敬称であり、13世紀末の王朝以来の歴史を持つ色とされる。

なお、起源は別だが欧州のモナコ国旗は比率は違うが図柄は同じ。ポーランドは天地が逆転した図柄である。
モナコとインドネシアでは同じデザインのため国旗変更の協議が行われことがあるが、どちらも歴史のある国旗のため現状に至っている。

あくまで一説だが赤白の旗は、日本国内では、第二次世界大戦とその後の独立戦争でインドネシアの独立に寄与した日本の日章旗の影響を受けているという説もある。実際、独立運動指導者のスカルノとモハマッド・ハッタは、独立宣言文には日本式に皇紀2605年を使用している。

カンボジア Kingdom of Cambodia
カンボジア国旗
カンボジア国旗アンコールワット
9世紀~15世紀にわたり繁栄したアンコール朝の跡。カンボジアの世界遺産アンコールワット(カンボジア大使館より)


国名由来は、自国ではカンプチャとよび「カンプーの子孫」という意味を持つ。カンプーとは3世紀ごろのインドの僧の名と言われる。

インドシナ半島のメコン川流域に栄えた国。
世界文化遺産にも登録された巨大遺跡アンコールワットがある国として有名である。かつては古代宗教都市であり東南アジアの文化センターと言われた。
1953年フランスから独立後、激しい内戦の繰り返しで政権が変わるごとに国旗は何度も変更された。

現在の国旗は、上から青・赤・青が用いられた旗の中央にアンコールワットを配置した旗である。
1993年の王政復古の際に制定されたもので、青は王室の権威を、赤は国民の国王に対する忠誠心を表し国のシンボルのアンコールワットを図案化し仏教徒を象徴する白で描いている。

現行の国旗の基本的なデザインは、1953年にフランスからカンボジア王国が独立すると、全体を1:2:1の比率で横に三分割した、現行の国旗と同じデザインの国旗が制定された。クメール共和国(ロン・ノル政権)が登場する1970年10月9日まで用いられた。クメール共和国、民主カンボジア(ポル・ポト政権)やそれを打倒したカンプチア人民共和国も、デザインは変更したが国家の象徴のアンコールワットは描かれていた。

なお、余談ですが映画「キリングフィールド」でも描かれていましたが、民主カンボジア時代には共産主義国家を樹立のため国民の4分の1にあたると170万人の国民、特に知識人中心に処刑されたと言われています。


シンガポール Republic of Singapore
シンガポール国旗
影響を受けた国旗
インドネシア国旗 マレーシア国旗 タイ国旗
シンガポール国旗マーライオン
シンガポール観光名所 マーライオン像


国名はサンスクリット語で「ライオンの都」を意味する。
シンガポールと言えば「マー・ライオン」が有名である。頭がライオン、体が魚という奇妙な生き物の像。
由来はスマトラの王国の支配下にある頃、その国の王子が新領土を求めての航海でこの島に降り立ったところ、このような白いタテガミを持った動物を見かけたとのこと。
その獅子ライオンに似た動物が住むということからサンスクリット語で「ライオン」を意味する"Singa"と「都」を意味する"Pura"がくっついて「シンガ・プーラ(Singapura)」となったと伝えられる。
これが今の「シンガポール(Singapore)」の名前の由来となった。

シンガポールはマレー半島南端に位置し、国際貿易の中継地として発達したシンガポールは、100年に及ぶイギリスや日本の支配を経て、1963年にマレーシア連邦の州として独立。1965年にマレーシアから分離、単独国家になった。独立後は経済発展を続けアジアを代表する貿易国、金融国となっている。

現在の国旗は、マレーシア連邦時のシンガポール州旗(1959年制定)だったものが新国家独立に際して国旗として採用された。
赤と白の横二色に三日月と五つの星からなる旗である。
赤は平等と世界人類の融和、白は純潔さと美徳、五つの星は進歩・正義・平等・平和・民主主義を、三日月はイスラム教の象徴ばかりではなく、五つの星が示す五つの理想を支える決意を表すものという。
赤と白の色彩はマレーシア、タイ、インドネシアなどの東南アジア近隣諸国の地域色の影響を受けている。


スリランカ Democratic Socialist Republic of Sri Lanka
スリランカ国旗 かつてはセイロンと呼ばれた。国名はシンハラ語で、スリ=光り輝く、ランカ=島であり、「光輝く島」を意味する。セイロンはサンスクリッド語で「ライオンの島」を意味していた。

スリランカの国旗は1948年に制定された。その後、若干修正されている。
1948年にセイロンとして独立した時には、古代カンディ朝の旗を基にしたものを採用した。その旗は、金のライオンと剣が中央にあるデザインであった。剣は王の権威、黄色仏教の加護を示す。1951年に緑とオレンジ色(サフラン色)の帯が、少数派であるイスラム教徒のムーア人とヒンドゥー教のタミル人を意味するものとして付加された。インド国旗でもこの2つの色は使用されている。民族融和の象徴とされている。
現在でも多数派の仏教徒シンハラ人と少数派のヒンズー教徒タミル人の対立が社会不安を抱いている。
1972年に国名がセイロンからスリランカに変更された際、多数派の仏教徒ゆかりの4枚のインド菩提樹の葉が付加され、1978年にそれが公式に採用され現在の国旗となった。

※セイロン紅茶
 スリランカがまだイギリス領だった頃、この島は「セイロン島」と呼ばれていた。紅茶王「リプトン」がこの地に茶園を築いてからは、世界の「セイロン紅茶」として名を馳せ、イギリスから独立した現在もセイロン紅茶」という名前は生きている。

タイ Kingdom of Thailand 
タイ国旗

タイ国旗アユタヤ遺跡
破壊の跡が生々しく残された14世紀の黄金の都
世界の文化遺産 アユタヤ遺跡
14世紀から約400年続いたアユタヤ王朝。18世紀にビルマ軍との戦いに敗れ滅亡、寺院や美術品を覆っていた黄金は持ち去られ、現在は痛々しい痕跡が残る (タイ観光局)


国名はタイ民族名に基づくが、原義は「大きな」と言う説もあるが現在は「自由」の意味があるという。旧名称のシャムは「浅黒い」という意味があるらしい。

東南アジアでは唯一、欧米の植民地化を逃れ、独立を保った。

国旗は、赤、白、紺、白、赤の5本の横帯で示される。Thong Trairong(トン・トライロング) ともいい、「三色旗」を意味する。中央の紺の帯は他の4本の2倍の幅である。赤は国家・国民の生命、白は白象に由来し仏教による加護と純粋な信仰心、紺は王室を示している。

タイのかつての国旗は赤く無地であった。その後、ナパーライ王(ラーマ2世、1809年-1824年)は、赤地の上に白いチャクラ(仏教の輪)とその内側に白象を載せた。
1855年、モンクット王(ラーマ4世、1851年-1868年)は、王家のシンボルである白象を配した旗を正式な国旗とした。無地の旗では国際的に識別しがたいためである。1916年に、現在の国旗のようなものになった。ただし、中央の帯の色は外側と同じく赤であった。ワチラーウット王(ラーマ6世、1910年-1925年)が洪水の際に国旗が逆さまになっているのを見て、同じことが起こるのを防ぐために対称的な図柄にした、というエピソードもある。事情は不詳だがフランスなどの当時近代化の象徴であった三色旗に国旗を変えた。1917年、中央の色は紺に変えられ現在の国旗になったが、これはラーマ6世の誕生日である金曜日を示す色だという。

下記の南米コスタリカの旗と意匠が似ている。


大韓民国(韓国) Republic of Korea
韓国国旗

韓国国旗
サッカー応援サポーター


国名は韓族とよばれる民族名に由来し、韓とはチンギス汗の汗と同義で「偉大なる」と言う意味がある。日本にとって最も近い外国である。古くから大陸文化の窓口として交流してきた。


国旗は「太極旗」(てぐき・たいきょくき)と呼ばれて、李氏朝鮮の高宗時代、1883年旧暦1月27日に朝鮮国の国旗として公布され、1949年10月15日に大韓民国の国旗として採用された。太極とは、易学でいう太陽生命といったもので、中央の巴状の円を指す。

赤は陽、青は陰を表し、太陽と月、天と地、昼と夜、男と女、といったように、万物は相対するものが調和して統一されるという古くからの東洋思想に基づいた宇宙観を意味している。白地は古くからの民族色で、純潔、平和、正義の象徴と言われる。四隅の記号は易学でいう吉凶を占う「卦」(け)である。天水火地、夏秋冬春、南西東北を表していて宇宙の構成要素に対応する。太極図は中国文化圏に広く普及する図案であり、国旗以外の図案、ロゴマーク等(ペプシコーラなど)にもしばしば用いられる。国旗が上下逆さまに掲揚されたりすることが良くあるので、注意が必要である。

■ペプシコーラのロゴマーク
韓国国旗ペプシロゴ

中華人民共和国(中国) People's Republic of China
中国国旗
中国国旗万里の長城
万里の長城(ウィキペディアより)


国名はかつての中華思想に基づいていて「世界の中央に位置する華やかな国」と言う意味から来ている
国旗は通称「五星紅旗」と呼ばれている。五星紅旗は、19497月に、経済学者で芸術家でもある曾聯松が、中国人民政治協商会議が行った公募に応じてデザインしたものである。1949101日、中華人民共和国の建国に際し、天安門広場にこの旗が国旗としてはじめて掲げられた。1949年に制定された。

赤は共産党による革命成就と中国古来の伝統色を意味する。黄色は光明をあらわす。

5つの星は木火土金水の5要素で宇宙を構成すると言う陰陽五行説に基づいて考案されたもので、5は宇宙全体を表す吉数として知られる。
大きな星は中国共産党を、これを囲む小さな星は労働者、農民、知識階級、愛国的資本家の人民階級を表すとされていた。小さな星それぞれの頂点のうち1つは大きな星の中心に向いており、これは人民が一つの中心(共産党)の下に団結することを象徴している。また、中国本土を中心に満州、モンゴル、ウイグル、チベット、5地域の統合の象徴とも言われた。最近は共産党指導下の全国民の団結を意味するという、抽象的な解釈をしている。

中華人民共和国憲法第136条は、「中華人民共和国の国旗は、五星紅旗である」と定めている。1990年に中華人民共和国国旗法が制定され、旗の掲揚方法や取り扱い方などが明文化された



日本 Japan

ネパール Kingdom of Nepal
ネパール国旗
ネパール国旗ヒマラヤ山脈
ヒマラヤ山脈(ネパール政府観光局より)

国名はサンスクリッド語で山麓の居住地という意味を持つ。
ヒマラヤ山脈で有名な山岳国家。世界に15ある8,000m級の山のうち8峰がネパールにあり、その秀峰の数々は神々しい。
また、釈迦の生誕地ルンビニや荷運びのシェルパで知られる。

ネパールの国旗は、世界で唯一ペナント型としてユニークな形状の国旗である。特徴的な形は、ネパール王国の王家と宰相家が使用していた2つの三角旗を組み合わせて簡略化したことに由来している。

国旗の真紅は、ネパールの国花であるシャクナゲの色であり、ネパールのナショナルカラーでもある。また、赤は国民の勇敢さや勝利を、青はヒマラヤの空の色であり平和を、それぞれ意味している。2つの三角形はヒマラヤの山並みを示す。また二大宗教であるヒンドゥー教と仏教を表すと言われている。月と太陽はこの国が天体のように久しく持続し発展するようにという意味が込められている。

三角旗という形状や、三日月や太陽のデザインは、ヒンドゥー教の旗としてはよく見られるものである。
ネパール王国(シャー王朝)は、1768年に全国を統一したシャー家が王位を継承したが、19世紀半ば以降20世紀半ばまでラナ家が宰相職を世襲し、実質的にネパールを支配した。もともと三日月はシャー家(王家)を、太陽はラナ家(宰相家)を意味しており、単独の三角旗としてはそれぞれ約200年にわたって使用されていた。ラナ家が実権を握った19世紀以来、ネパール王国の旗として両家の旗を重ねた二重三角旗が使われるようになった。
(参考:ネパール政府ホームページ・ウィキペディア)

パキスタン Islamic Republic of Pakistan
パキスタン国旗
パキスタン国旗
エジプト、メソポタミア、中国と並ぶ世界四大文明の一つとして知られているインダス文明は、紀元前2600年から紀元前1700年頃にわたり、インダス川沿いに繁栄した。モヘンジョ・ダロの遺跡はそのインダス文明最大で世界最古の遺跡と言われる。


紀元前3000年インダス文明の発祥の地。東西文明の交流地として栄えた。1858年以降英国の支配を受けたがイスラム教徒が多数派を占める地域がパキスタンとして独立。

パキスタンは「清廉な国」を意味する。また国を構成するパンジャブ、カシミール(羊毛のカシミヤで有名)、シンド、バルチスタンの4地方の頭文字と語尾を組み合わせている。

パキスタンの国旗は、緑・白で三日月と星のデザインされた旗である。
もともと1906年に制定された「全インドイスラム教連盟」の党旗の影響を受けている。1947年の独立時に正式に制定された。

緑はイスラム教を象徴する色で繁栄を、白は平和を意味している。ホイスト(旗竿)側の白帯はイスラム教徒以外の少数派の存在を示している。また中央には進歩と発展を示す三日月と、光と知識を示す星があしらわれている。この三日月と星の組み合わせは、トルコの国旗などイスラム教国家の国旗でしばしば使用される。
パキスタン国旗の愛称は「緑月旗」と言う。


バングラデシュ People's Republic of Bangladesh 
バングデッシュ国旗 バングラが「ベンガル(人)」を、デシュが「国」を意味し、あわせて「ベンガル人の国」となる。
バングラデシュの国旗は、1972年1月17日に制定された。旗のデザインは、緑の地に、中央からやや旗竿寄りに赤い円が描かれている。赤い円は昇りゆく太陽を表し、地の緑色はイスラムの伝統色であり豊かな大地や国民の活力を表す。また、赤い色は独立戦争で死んだ民衆の血潮を表している。

インドをはさんで東西に分かれた両パキスタン成立後、現在のバングラデシュは東パキスタンとなった。言語の違い、西側に偏った政策などから東西パキスタンは対立し、独立を求めて西パキスタン(現パキスタン)との内乱になった。パキスタンと対立していたインドが東パキスタンの独立を支持し、また第三次印パ戦争がインドの勝利で終わった結果、独立戦争を経て1971年に独立が確定した。

旗の原型は、独立の契機となった1971年の第三次印パ戦争時に芸術家カムルル・ハサンによってデザインされた。対立関係にあった西パキスタンのイスラム主義の象徴「三日月と星」に対抗することを意図しているといわれる。
円がややホイスト(旗竿)側に寄っているのは、旗がはためいた時に中央に見えるように配慮している。

なお日本国旗と意匠が酷似しているので、その影響を受けているとの説もある。


東ティモール East Timor
東ティモール国旗 国旗は1520~1975年のポルトガル支配から独立宣言し一度採用されたものと同じ旗。
インドネシアの事侵攻により強制併合されていたが、インドネシア民主化の動きにともない独立。
2002年5月20日の独立記念日に、この旗が掲揚された。東ティモール民主共和国の憲法によると、黄色の三角形は「東ティモール史に残る植民地主義の跡」を表し、黒の三角形は「乗り越えなければならない反啓蒙主義」を示す。赤地は「国民の解放への苦闘」を表し、星は「道を示す光」、白は平和を表すとされている。


フィリピン Republic of Philippines
フィリッピン国旗
フィリッピン国旗インダス文明
パナイ島の北西に浮かぶボラカイ島は、フィリピンでもっとも美しいリゾート島。ビーチの美しさでは、世界トップ10に入ると言われ遠浅のホワイト・サンド・ビーチの砂は、驚くほどきめが細かい。(政府観光局より)

国名はスペイン皇太子のフィリペ2世を記念して、「フィリペ2世の島々」というように命名した所に由来がある。
ルソン島など7000余りの島々からなる島国国家。
1565年以来のスペイン支配により現在もカトリック教が多数を占める。

国旗は1898年スペインから独立に際し採用された。
4つの色からなる国旗である。青は理想・愛国心、赤は勇気・果断、白は純潔・平和・平等を象徴し、黄色い太陽は自由を意味している。3つの星は主な島であるルソン島・ミンダナオ島・ビサヤ島を象徴している。太陽から発する8つの光は、スペインとの戦争時に最初に武器をとった8州を称え称えている。
戦争の時には天地を逆の配色(赤色を上)にして国民の勇気の象徴を強くかざすという。


ブータン Kingdom of Bhutan
ブータン国旗
ブータン国旗
ブータン要塞都市
 1637 年に建設されたこの建物は、ブータン中西部を流れるポーチュー川とサンコシュ川の合流地点にある。 一般にゾンと呼ばれ、要塞、寺院、修道院としての役割を果たしていた。 この赤と白のゾンは、12 世紀の代表的な仏教建築である。
 

ブータン王国 Kingdom Of Bhutan Bhutanという国名は、もともとインド人がチベットを指して呼んでいた言葉に由来し、後に欧米人の間でブータンという特定の国を指す言葉として定着した。ブータン人自身の言葉による国名はドゥク・ユル(Druk Yul)だ。「チベット仏教ドゥク派の国」という意味。ドゥクとは雷龍であり、この宗派の開祖にまつわる伝説に由来する。
ブータンはヒマラヤのシャングリラ(桃源郷)として知られる仏教王国。20世紀後半まで鎖国に近い政策だったこともあり、地球上のほとんどの場所で失われてしまった手付かずの美しい自然と、自給自足に基盤を置いた伝統的な生活文化が残っている。中国とインドの2大国に挟まれているが、ネパールと違ってインド文化の影響は少なく、チベット文化圏に属す。他のチベット文化圏が近代化の波に洗われる中、ブータンは広大な仏教圏、チベット文化圏の文化と伝統を伝える。電気、乗用車、電話、テレビが一般に普及し始めたのは21世紀に入ってから。他の国とはあまりにも大きな差がある国情。

国旗が現在の形になったのは、1960年である。龍は、Druk(ドゥルック、雷龍の意)と呼ばれるものである。ブータンがチベット語の方言で「龍の地」として知られているほど龍は国民と王家のシンボルであり、龍は心の優しさと広さを示す王家の象徴である。龍の爪についているのは宝石で、富を象徴している。背景は二つの色に分けられており、左上のサフラン色は君主政治、国王の権威、濃いオレンジはチベット仏教(ラマ教)の信仰と実践、白は清浄と忠誠を表している。


ブルネイ Negara Burubei Darussalam
ブルネイ国旗 ボルネオ島に位置し、周囲をマレーシアに囲まれている。
石油や天然ガスが豊富でASEANの中では経済的に豊かな国。

東南アジアにおいて、黄色は伝統的に王家を象徴する色であり、ブルネイ国旗の黄色も、スルタン(ブルネイの国王)を象徴している。斜めにかけられた帯の白と黒は、ブルネイの2人のワジール(宰相)を象徴している。
中央に配置されたブルネイの国章は、イスラム教を象徴する三日月と、ブルネイ王室を表す傘、政府の福祉・平和・繁栄を象徴する両手などを組み合わせた意匠である。三日月には「神の御導きに従って常に奉仕に尽力する」という国の標語が、三日月の下のリボンには「ブルネイ・ダルエスサラーム(平和の国ブルネイ)」という国名が、それぞれアラビア文字で記されている。


ベトナム Socialist Republic of Viet Nam
ベトナム国旗
ベトナム国旗ハロン湾
ベトナムの世界遺産
ハロン湾は、ベトナム北部、トンキン湾北西部にある湾の名称であり、大小3,000もの奇岩、島々が存在する。

ベトナムとは越南と記し、「南方の越の国」を意味する。越は揚子江の南域に位置した古代国家で、楚に滅ぼされが、その後南下し一部がベトナムの祖となった。

長期のベトナム戦争の結果、国家統一を成し遂げた。

国旗は「金星紅旗」と呼ばれ、赤地に黄の星を置いた旗である。旧ベトナム民主共和国(北ベトナム)が1955年に制定した旗であり、統一後も使用している。社会主義国に典型的に見られるデザインで赤は自由独立の為に人民が流した血、黄(金)は革命、星は社会主義の象徴、五本の光は労働者、農民、兵士、青年、知識人の団結を表すという。


マレーシア Malaysiae
マレーシア国旗
マレーシア国旗
マレーシアの世界遺産グヌン・ムル国立公園
ボルネオ島のマレーシア領内、北部にあるムル山の山域の保護を目的とした自然公園。ムル山は、標高2,377m。山頂を含め、カルスト台地となっている。地下には、総延長が約300kmあるムル洞窟群とよばれる鍾乳洞が広がっている。洞窟群にはコウモリやツバメが生息。ディア・ケイブと呼ばれる洞窟は、世界最大。夕刻になるとこのディア・ケイブから数百万のコウモリが飛び立つ風景を見ることができる。
また地表も、動植物の宝庫である。ボルネオ島のジャングルは、アマゾンやアフリカ大陸に存在するジャングルより古いといわれている

国名はサンスクリッド後のマラヤ(山地)に基づく民族名マレー人から由来し「マレー人の地」と言う意味を持つ。

現在の国旗は1957年に独立したマラヤ連邦の国旗を基にし、マレーシア連邦発足時に1963年9月16日に制定された。

赤と白はインドネシアやタイなどに見られるように東南アジアにおける伝統色である。青は国民の団結を表す。
月と星はイスラム教の象徴である。赤と白の14本の線と14稜星はマレーシアの13の州と、首都のクアラルンプールを表している。シンガポールが独立するまではマレーシア発足時のシンガポールを含めた14州を表していた。


ミャンマー Union of Myanmar
ミャンマー国旗 国旗は、1974年1月3日、社会主義革命の際、ネ・ウィン将軍によって変更された。
新しい国旗のデザインは、赤地の軸側上部に青い長方形が入ったそれまでのビルマの国旗と大きくは変わらなかったが、青地の中の意匠は、「歯車の上に稲穂」というデザインに変わった。これらは社会主義の象徴であり、農民を表す稲穂と工業化推進と労働者の象徴である歯車を組み合わせている。その周りを囲む14の星はミャンマーの14の地域を表す。白は純潔と美徳、青は平和と高潔、赤は勇気と団結を象徴する。

モルディブ Republic of Maldives
モルディブ国旗 インド洋に点在する約2000のサンゴ礁からなる海洋国家。最高地点が4mに満たないため、地球温暖化による海水位の上昇で国家存亡の危機にある。
国旗は、1965年英国から独立に際し制定された赤で囲まれた緑地に月章の旗。
赤は自由獲得のために流された血の色で、最後の一滴まで国に捧げると言う意味がある。中央の緑の四角形は、伝統的に命の源であったココヤシの木を表している。緑はイスラムの伝統色であり、平和と繁栄を表している。三日月はイスラム教国家の象徴である。

モンゴル Mongolia
モンゴル国旗
モンゴル国旗オルホン渓谷
モンゴルの世界遺産 オルホン渓谷
モンゴル中央部のオルホン川両岸に広がっている渓谷。首都ウランバートルの西方約360 kmにある。その渓谷の文化的景観は、2000年以上にわたって培われてきた遊牧民の伝統を例証するものとして、ユネスコの世界遺産に登録された。



国名はモンゴル人に由来し「勇敢な人」と言う意味を持つ。大相撲横綱の朝青龍の母国である。

13世紀にチンギス・ハンが大帝国を築き、おおいに繁栄した。かつて日本では蒙古と呼んでいた。フビライ・ハンの時代には日本に2度来襲し、元寇と呼ばれた。その後中国に支配されるが、1924年にソ連の援助を受け、モンゴル人民共和国として独立した。

国旗の制定は1949年だが、基本形は独立時にさかのぼる。
モンゴルの国旗は、赤、青、赤の横三色の左側にソヨンボと呼ばれる古くからモンゴルに伝わるシンボルを配した旗である。ソヨンボはかつてモンゴルで使われていた文字で、ソヨンボの意味には色々な説があるが、一説によると、炎(過去・現在・未来の意)、太陽(民族の母の意)、月(民族の父の意)、槍と矢じり(敵の制圧の意)、巴形の二匹の魚(警戒心の意)、左右の長い長方形は国民の団結心の象徴とされる。

現在の国旗1949年は社会主義政権時代に制定されたものだが、当初はソヨンボの上の社会主義を象徴する金星が付いていたが、1992年に外された。

赤は当初社会主義を象徴する色であったが、現在は自由と発展の賞賛の意味とされる。青は空と地を象徴していてモンゴルやトルコの伝統色でもある。黄色は変わらぬ愛と友好を表すと言われる。

ラオス Lao People's Democratic Republic
ラオス国旗 国旗は、横に赤青赤、中央に白丸を配した旗。赤は自由と独立ための闘争で流された血の色を、青は国の豊かさとメコン川を象徴しているとされる。中央の白丸はメコン川に昇る月を表し、共産主義による国の統一と団結を象徴している。

北朝鮮 Democratic People's Republic of Korea
北朝鮮国旗 日本にとって国連加盟国のうち唯一国交のない国。
朝鮮の国名は古代中国人が「朝光鮮麗(朝の光の美しい地の意味)」と美称したことに由来する。
国旗はその色から藍紅色旗、韓国では「人民共和国旗」を略して人共旗と呼ばれる。韓国で「人共旗」と呼ぶ場合は、侮蔑的なニュアンスを含んでいるとの事なので使用しない方が良い。

国旗の赤青白は朝鮮民族の伝統色である。青い帯は平和と友好を、赤い帯は社会主義国家の建設精神を、白は光明と純潔を象徴する。白い円は宇宙生命である太極の影響を受けたもので陰陽のシンボルである。赤い星は社会主義を表わすとともに、陽と陰をも象徴する。






Copyright(C)2009 TOKYO SEIKI  Inc. All Rights Reserved.